普段はなるべく分かりやすく説明するよう努めていますが、撮影現場や編集などで私たちがつい使ってしまいがちな表現を集めました。

(しゃく)はどれぐらいですか?

「尺」は映像や音声の長さ(時間)のことで、時刻やタイミングなどを意味する「時間」と区別するために使います。

4Kだから大丈夫!

ここ数年で一般的になった4Kカメラは従来のハイビジョン(フルHD)カメラより高画質で撮影できるので、納品画質がフルHDの場合、撮影後の編集で見たい部分を2倍程度拡大しても画質が落ちません。 撮影時間を短縮したい場合などにおおまかな画角で撮っておき、後からしっかり画角を決めるといった使い方もできます。

後で消します!

映像で見せたくないものを撮影現場で隠すことができないこともよくあります。まずはそのまま撮っておいて、編集時に画像修正できると判断できる場合に使う表現で、「後」とは編集のことを指します。 一般に動くものは修正に労力が必要となり、編集費が増える場合があります。

インサート用で撮りましょう!

「インサート」とはイメージを分かりやすくするために別の映像を差し込むこと。例えばインタビュー映像では、ずっとその方の顔ばかりでは見ている皆さんが飽きてしまうので、関連したイメージ映像を撮って編集時に適宜差し込みます。 インタビューで収録した話を簡潔にまとめる際、映像の切れ目を隠すためにも使います。

フェード・イン/アウトさせます?

映像や字幕、音声を徐々に浮き上がらせる/じわじわ消す効果のことで、逆にパっと出す/消すことを「カットイン/カットアウト」と言います。 ちなみに前後の素材を暗転させることなく徐々に次の場面に移行させることを「クロスフェード」と呼んでいます。